Garigaraseru

◎お芝居と食べ物のきろく◎

ウインド・リバー

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ジェレミー・レナーが、彼の芝居がまた見たいな。と思ってふらっと2回目を見に行って、驚いた。

 

私、この作品の半分ぐらいしか、初見で見ていなかったかもしれない。

 

テキストと映像の肝を掴んで関連づけるチカラが弱いんだと思った。

 

この映画、派手なアクション、派手な感情の動きがあるわけではなく、それこそ深々と冷たく降り積もり、時に荒く吹雪く雪のように、登場人物が行動し、そして想いを、心の痛みを胸に鋭く溜め続けていく。この土地にあるのは、雪と静寂だけ。

 

この静けさの中で動く物語を、人を、私は初見では感じきれていなかったんだなぁ…。

 

コリーがウインドリバー保留地に入った際に、ちらと映るボロボロになったまま掲げられた星条旗。そもそも冒頭の事実に基づく、という一言。

繰り返されるコリーの「俺はハンターだ」という台詞と、終盤コリーがピューマ=獲物を見付けるタイミング…この辺は硬質な脚本のうまさというか、良い意味で映画らしいなと思った。事実に基づくを前提としながら、やっぱりストーリーはあるよ、という映画の強さ。ドキュメンタリーではないのだ。

あと100発100中かよ、というさすがのジェレミーの射撃能力にはキュンとしてしまう。狙った的は弓でもライフルでも外さない。最初に少女の遺体を発見した際に、一瞬、膝をついて顔を下に向けたまま動けなくなるジェレミーもいい。あそこでまた深く傷が抉られたはずなのに、スッと顔を上げて、なすべきことをなす。

コリーが弾丸を自分で作っているシーンとかとても良いよね。すごく職人的で、落ち着きを感じるんだけど、それは「世界ではなく感情と戦う」と言い切った、その彼の静謐な信念と繋がるような気がした。

コリーが心の中で愛する娘と会い続ける為に向き合ことをやめない痛みは、想像を絶するものなのに、彼、静かに、静かに、息を潜めて、雪に身を隠して、戦い続けてる。復讐の仕方も静粛そのもの。その前に、雪山の中、いきなり現れて顎あたりにキツイ一発食らわせてるけど、あれはただただクール。

でも、親友の哀しみに触れるとき、自分の娘を語る時、時に目に涙浮かべて、ものすごく優しい目をする。仲間や家族にだけ心を許している、野生動物みたいだよ。

 

この役を、こういう風に見せるジェレミー・レナーに惹かれたのだなぁ。

 

 

 

 

派手な映画はひゃっはー!!って見ていればどうにかなるけれど、こういう静かな映画をキチンと初見で観る為の力、もっと身に付けたいと思った。

初見の思いをグッと深める発見が多過ぎて、あぁ、映画慣れしてないんだ、だからこんなに見落としてるんだ…と自分に呆れながらも、実はとてつもなくワクワクした。

万引き家族』とかだとここまでこうはならない気もするので、さらに言うと字幕で観る洋画慣れしてないのかもしれない。

よく見られれば見られるほど、深さが増すような、『ウインド・リバー』のような、こんな映画にこれから先でもたくさん出会えるはずなので、自分をイジメて、鍛える甲斐があるなと(笑)、まだまだいける。

 

 

主にじぇれみが与えてくれた、私の中のこの新しい楽しさ、ゆっくり噛み締めながら、味わっていきたい。

ありがとう、Jeremy Renner

劇場版 仮面ライダービルド Be The One

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惹かれ過ぎて、いわゆる語彙力低下…みたいな時にこそコトバに頼りたいな…って気持ちになったので、『仮面ライダービルド Be The One』(快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャーと同時上映)を公開初日に観てきた小倉に妙な想い入れのある勝村ファンの感想です。

 

色気とは??

 

私の中で、いまや揺るぎないご贔屓と化した7月21日に55歳の誕生日を迎えられた勝村政信さんが今回、悪役ライダーを演じるというのが、この映画の私にとっての一番の注目ポイント。

(撮影時)54歳で史上最強の仮面ライダーブラッド役(元宇宙飛行士で現東都都知事設定伊能賢剛役)というのは、こそばゆく込み上げてくる笑いと興奮に溢れているし、予告映像を見てみたら衣装がこれまた格好良い。

まず普通のテレビドラマなどでは用意されない黒のロングコートに黒シャツ、黒めネクタイ、黒パンツの悪役然とした全身黒コーデ。これを好きな役者が着てて興奮しない人がいるならば、ちょっと北九州市役所裏に呼び出しな?

 

私には好みの体型ラインがありまして…大体この好みという、好きという気持ちがどこから湧いてくるの?って言ったらじぶんでもわからなくて、本能じゃん?としか言えないけれど、

 

緒月遠麻

井上芳雄

真風涼帆

勝村政信

緒月遠麻

この4人が永遠にループする。

この4人がスーツとか着てるともれなくきゅんとする。

ちょっと四角い肩幅ちゃんとある人が好きなのね。

えっと、なんの話だっけ?あ、そうそう、だから勝村さんの体型はツボってのがよくわかる伊能賢剛くんの衣装でした。

勝村さん、肩幅とか骨格かなりしっかりしてて、サッカーやってるし、腕とか脚とか筋肉もつきやすそうなのに、いま、華奢というか、特に腰細い。ベルト巻いたらモロに腰の細さ出る。肩幅あって、胸板もしっかりしてるのに細腰だなんて、そんな体型タカラジェンヌにしか許されないと思っていたのに、江戸時代なら死んでる年齢のおじさんが!!この体型が!!それで口角だけ上げて悪い顔して笑わないで!!人を土足で踏みつけたりしないで!!

下衆過ぎてまた好きになっちゃうでしょ。

 

あとは、3000人のエキストラさんたちを前にして当然のように洗脳演説を冷静にぶちかます、あの声質、声量、台詞術。抑えた芝居で表す存在の大きさ、他者への圧力と黒々しさ。

利き手、左手のエロさ。指先に色気を感じたら結構な終末感あるよね!

でもこんな役を演じられるのが、結構嬉しかったんだろうなと観る側に感じさせてしまう滲み出ちゃった可愛らしさ(笑)

 

あぁファンなんだなぁ、好きなんだなぁ、と実感させられて、劇場をあとにしましたよね。

 

好きだと思うこと、色っぽいなと感じることに、明確な理由などなくて、結局こう書こうとしてみても言葉にならないけれど、昔からカッコイイなと思っていた役者さんのことを、いまより好きで、よりカッコイイなと思えるのは楽しくて、嬉しいことであるのは明らかで、ありがとうございます、って思ってます、最近いつも。

 

そんなカッコイイなと思えるおじさんが、大好きだなと思える北九州芸術劇場の近くで永遠ロケしてたので、そこでもテンション上がりました。

北九州芸術劇場は一度行ってみたかった劇場で、去年、それこそ勝村さん追い掛けて『関数ドミノ』観に行って、やっと中劇場に出会えた。(今度は野田地図で大ホール)

小倉の街も友だちが2人住んでいるおかげもあるのかもですが、なんだか初めて訪れた気のしない、身体に馴染む街で、すっごく居心地がよかった!

エンドロールでリバーウォークが映って、きたーーー!!!!!ってなり、そもそも演説場面でマカロニ人間映りまくってて笑えるし、勝村政信×北九州の威力でビルドよりおもしろい!!!!

 

そんなこんなで野田地図のときは、お花を持って市役所前に行こうと思います。賢剛くん(涙)

ご機嫌の理由

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最近なんだかご機嫌だ。

 

なんでか考えを巡らせたら、あれだ、アベンジャーズ爆発を起こした結果、こうやって映像にも手を出したら、観られる作品数は格段に増えるんだ!!ってことを実感したからだと思う。

 

演劇大好き。

その一回性の魅力からは逃れられないので、なんだかんだナマモノ至上主義みたいなところはあるのだけれも、根本として何か物語を、誰かが別の誰かを演じてみせるお芝居を観るのが好きなので、それは十分映像作品でも味わえる。

 

 

知ってたけど、iPhoneあれば、割となんでも手軽にダウンロードして持ち運べてしまうじゃないか。。。これ超未来的なんだけど、現実だもんな、今の話だもんな。

 

これでも演劇のチケット代に慣れきった身。

修羅天魔1回でインフィニティ・ウォーは7回見られる!

安い!

お得ですよ!奥さん!!

 

 

みたいな思考回路を常備。

洋画沼には落ちないと思うんだけど、でもジェレミー沼は危ない。

ちなみに『エージェント・オブ・シールド』はアマプラでシーズン3まで観られるよ!(うっかり見始めた)(これはダメなやつ)

プライム会員て劇的。

 

 

野田さんの走れメルスを見てからというもの、観たい欲が収まることはない。

収まってしまうときが訪れるとしたら、それは心が死んじゃったときだろうな。

なぜこんなにも観たいのか、自分でも理由がわからないのだけれど、とことん好きだと思えることがあるのは、幸せなことなので、これからも突っ走りたいと思う。

 

芝居が好きな理由はわからないけれど、ご機嫌の理由でした。

 

写真は椿屋のモーニング。

800円て、椿屋でコーヒー飲むより安いっていう嬉しい価格破壊。

友だちと朝ちょっとゆっくりできて、これもうれしかった!

2週間でアベンジャーズ

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私のアベンジャーズ修行がもうすぐ終わってしまう。

 

5月20日、六本木。

米倉涼子トークショーにふらっと当日入れないかな?と、私にしては結構朝早く、ミッドタウンに赴いた。

のだけれど、結局、会場に入ることは叶わず「それでは米倉涼子さんのご登場です!」と壁一枚越しにコメちゃんが司会の方に紹介されている、音だけを聞いた。

壁一枚越しに米倉涼子がいるのに、この目で彼女を拝めなかった。

鼻声で質問に予期せぬ斜め上の答えを返していくだろうコメちゃんに会えなかった。

そんな残念さ、悔しさを紛らわすために『アベンジャーズ  インフィニティ・ウォー(吹替)』を観に行く決意を即固めた。

 

同じく米倉さんファンの友人がアベンジャーズ好きで、キャプナタが大好きで、TLに並ぶ呟きはなんとなく目にしていて、気にはなっていた。

勝手に私がtwitter上で、この方、ひとつ上の世代、第三舞台とか見てる世代の師匠だな、と思ってフォローしている方もIW公開に滾っていた。

「好き」がことごとく被る人たちが好きなシリーズなのだから、私も好きになれるかもしれない、何より鼻声のコメちゃんの吹替が聞きたい、今日聞きたい。

 

だから見た。聞いた。鼻声だった。コメ。

誰が誰とどういう関係なのかとかサッパリわからないけれど、ガタイの良いヒゲの人が3人ぐらいてなかなか見分けがつかなかったけど、その割には超楽しかった。

 

これは、、、イケる。

 

そう踏んだ私は、家に帰るなりHulu登録。

まず無印の『アベンジャーズ』を観た。

だって友だちが「ホークアイ勝村政信み」みたいなLINE送ってくるから、じゃあホークアイ出てるのから見ないとな、ってなるでしょ、なるよ。大好き、勝村さん。

 

 

これは、、、ホークアイ勝村政信でイケる。

 

弓使いのホークアイことクリント・バートンを演じるジェレミー・レナー氏がものすごい勝村顔と身体つきで。

その上、彼とバディを組む女スパイ、ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフ(演:スカーレット・ヨハンソン)の吹替が米倉涼子

カツコメじゃん。勝村さんと米倉さんが仲良くしてるの見るの好きすぎるんだわ。

 

お互い無意識に距離感が近い、けれど恋人同士ではない、でもお互いが大切、無言で息があってて強い、そんな職業バディが私のツボ直撃。

 

 

まずはホークアイとナターシャ、クリントとナターシャ、クリナタを辿った。

といったところで、私の視聴順を振り返ってみる。

 

5月20日

アベンジャーズ  インフィニティ・ウォー(吹替)

アベンジャーズ(吹替)

5月21日

アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン(吹替)

5月22日

キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー(吹替)

5月23日

キャプテン・アメリカ シビル・ウォー(吹替)

5月24日

アイアンマン(字幕)

5月26日

インクレディブル・ハルク(字幕)

5月27日

アイアンマン2(字幕)

マイティー・ソー(字幕)

キャプテン・アメリカ ファーストアベンジャー(字幕)

5月28日

アイアンマン3(字幕)

5月29日

マイティ・ソー(字幕)

アベンジャーズ(字幕)2回目

5月30日

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(字幕)

5月31日

アントマン(字幕)

6月1日

キャプテン・アメリカ シビル・ウォー(字幕)2回目

6月2日

ドクター・ストレンジ(字幕)

6月3日

アベンジャーズ  インフィニティ・ウォー(字幕)2回目

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(字幕)

6月4日

スパイダーマン:ホームカミング(字幕)

6月5日

マイティ・ソー バトルロイヤル(吹替)

 

5月20日から6月5日までの17日間で18作見きって、そして6月6日配信開始の『ブラック・パンサー』見終えたら、18日間で19作品コンプリートとなる。

 

なんだかすごく毎日楽しかった。

基本的にHuluとアマプラ、iPhoneで夜、ベッドに入って寝る前に、ひたすら見た。

真っ暗な中、コンタクトも外しているから周りもよく見えない、この状態が一番集中できる。

家のテレビ画面で映画を落ち着いて観ることができないな、と常々思っていたのだけれど、この方法ならアベンジャーズに限らずもっとたくさん映画も観られるかもしれない!そんなことも発見だった。

とにかく良い芝居を一本でも多く観たい。

 

 

アベンジャーズは作品数が多く、その分キャラクターも多く、舞台も地球に留まらずどんどん宇宙だし、シリーズ全体がとても大きくドーーーーーン!としているのに、キャラクターの描き方や、各シリーズの世界観の色付け、シリアスとコメディのバランス、そしてアッセンブルしたときの興奮の生み出し方…練るべきところがきっちり練られている、エンターテイメントに貪欲な感じが、ものすごく好きだと思った。

そもそも脚本が良いのだと思う。シリーズが巨大化するほど、作品同士、キャラクター同士にうまく関連性を持たせるのに苦労するはずなのに、肝を外さない。唸るほどうまい。そしてスケール感が日本で作られる作品とは全く違う。

各キャラクターも、そのそれぞれの関係性も含めて、見れば見るほど愛おしくなる。

 

ドクター・ストレンジ』まで見たところで、我慢し切れず、映画館で2回目の『インフィニティー・ウォー』だったのだけれど、これまでの経緯も大体分かっていて、だからこそみんなのことが好きになっていて、もう冒頭からウルウルきた。

あのトニー・スタークがガラケーを切なげに持ち続けているだけで、グッとくる。

中盤以降のクライマックスに次ぐクライマックス。

クライマックスというのは普通終盤に訪れるものではないの?

後半1時間の怒涛の展開に引き込まれて、瞬きと息吸って吐くのを忘れそうになる。

サノス・・・・・・まじサノス・・・・・・・。

とにかく、

 

 

シリーズを見てからIW観たら、こんなに感じ方が変わる!!!!!

 

 

IWからでも遅くなかった。

むしろ、今からでも間に合ってよかった。

この後の『アントマン&ワプス』『キャプテン・マーベル』『アベンジャーズ4』『スパイダーマン:ホームカミング2』全部楽しみ。

ブラック・ウィドウ単独もすごくすごく楽しみ。

ところでホークアイ単独は?

 

 

さあ、もう12時を過ぎました。

6月6日です。

こんなブログを書いている間に『ブラック・パンサー』ネット配信開始。

レンタルはまだ先のようで購入不可避。(書きながら買った)

最後の一作、見てきます。

『ブラック・パンサー』を見たら、もう一回映画館でIWを見ようと思う。

これでやっと修行を終えて、アッセンブルできる気がする。

 

米倉さん、ありがとう。ヨネちゃんがナターシャだったから、よりすんなりとアベンジャーズに興味を抱けた。

いまの私はあの顔とカタチが好きすぎるので、ころっとジェレミー・レナーのファンとして落ちてもゆくと思う。ミッションインポッシブルもアマプラちゃんで見るだろうし、『ウインド・リバー』のムビチケも買ってしまったよ。

だって、エリザベス・オルセンと共演とか卑怯じゃない?スカーレット・ウィッチよ?しかもエリザベスって、あのオルセン姉妹の妹って、言われてみたら顔似てる、ソックリ!

ムビチケ買ったらジェレミーが銃構えてるクリアファイルもついてくるとか卑怯。好きな顔のクリアファイルとか卑怯だ。みたいな感じで、、、

 

 

あぁ今日までたのしかった!

そして今日から先がもっともっとたのしみだ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに見分けがつかなかったヒゲの人は、ソー、キャプテン、クイル。

修羅天魔 髑髏城の七人 Season極@ステージアラウンド東京

修羅天魔が終わってしまいました。

いちファンも感無量でございます。

 

豊洲に行けば3月から5月まで、毎月天海祐希が見られる!

 

とやっぱりテンション上がっちゃって、最近の自分では珍しく、3月1回、4月3回(うちライビュ1)、5月2回(うちライビュ1)と計6回豊洲で回ったり、映画館で見たりしました。席運も一番良いのが修羅天魔だった。お蘭の銃口の先に座ったりもできて震えた。千穐楽のライビュもどセンターで、天海祐希のウィンクが迫ってきた。

 

天海さんの存在感はこれでもかというほど高められた状態を維持していて、紛うことなき日本を代表する舞台女優だと思えてならなかった。これが華だ。これが天海祐希だ。観た人をもれなく虜にしたと思う。された。

天海祐希を舞台で観るたびに心底「天海祐希と同じ時代に生まれてよかった」と、そう思わずにはいられない。

そんな天海祐希だけでも満たされてしまう修羅天魔だったけれど、もっともっと!な部分は正直結構あったかなとは。

 

花鳥風月極と通して観て、髑髏城の七人としてキャスティングやストーリー展開のバランスが一番良かったのは、やはり花髑髏ではないだろうか。

百人斬りでブチ上がりたいのが私にとっての髑髏城なんだけど、やはり天海さんを銃の使い手として流した時点で、あの盛り上がりは欠けてしまう。

 

であるならば、もっとお蘭と天魔王の確執・愛憎が濃くてよかったと思うし、だって最後の天魔王からのキスがそんなに色っぽく見えないじゃない?映像でしか観ていないけど、染様とはもっと、どエロかったじゃない?

でもキスされた瞬間、目を開けて、また閉じて、そこからまた瞼を開けたとき、その瞳の色が、前後で全く違うの、あんなの見せられたらどう受け止めたらよいかわからないんですけどね!

瞳が真っ黒なんですよ。絶望と怒りと深い諦念と、、、修羅に落ちるとは、あの瞬間のことを指すのかもしれない。

天海さんは芝居を見る醍醐味を、これでもかと味合わせてくれる瞳を持っています。最高。

 

で、あとあと夢三郎にももっと兵庫と天魔王との間で揺れて欲しかった、とすごく感じている。兵庫と交わした兄弟の契りに、兵庫のアホみたいな真っ直ぐさに徐々に惹かれてしまっている夢三郎、みたいな描写があった上で、やはり天魔王への絶対的な忠誠を選ぶ。というような、もっともっと兵庫に惹かれている残忍な夢三郎が見たかった。

でも竜星涼くんはスタイルも狂気じみた演技も殺陣も素敵だった。木林さん、素敵だった。

 

好きだとは思ってしまうのだけれど、精彩を欠いているように思える時もあったのが古田さん。とにかくよく台詞噛んでたのが気になってね。まだまだ、まだまだだよ、古田さん。これからもよろしくだからね、古田さん。

 

 

そして、実は、結局、冷静に振り返ると、作品全体、天海祐希の役の濃厚さも、

 

阿修羅城の瞳>薔薇とサムライ>蒼の乱>修羅天魔

 

なんじゃないかと。。。

でもこれを言ってしまうとなんか切ない気持ちも湧き上がってくるんだけれど、でもそれを凌駕する天海祐希好きさ、新感線好きさ、というのも確かにあって、、、

とにかく好きなんだよ、天海祐希をナマで観るのは至福のひと時なんだよ、こんな人ほかにいないんだよ、こんな劇団もほかにないんだよ、とな。

 

千穐楽ライビュで見た、天海さんの、極楽の、「また救えなかった…」からの慟哭、虚無感。ここで更に物語に引き込まれた。

周りで兵庫が死んでいった仲間たちの間を駆け、必死で声を掛けているのだけれど、あの兵庫の姿や声が、背景と化してしまうような、天海極楽を中心とした大きな哀しみの渦。

台風の目のように天海さんがいるところだけ、聴こえてはいるのに音がなく、ただ静かであるように感じられた。

ライブビューイングであっても、あの場面を見られて良かった。そんな芝居。

 

 

 

芝居といえば、三宅さんと川原さんの間の良さが素晴らしかったと思う。

川原さんの殺陣が美しく鋭すぎるのは周知の事実だけれど、川原さんは芝居も同じぐらい鋭くて素敵。

三宅っちは、毎回毎回慣れることをしない、新鮮さのあるカンテツを見せてくれていて、今回の修羅天魔最大の功労者なんじゃないかとも思う。

ツイッター見ている限り、清水くるみちゃんと仲が良さそうで、楽のカーテンコールで、三宅さん、くるみちゃんの手を取って高く上げてたんだけど、「や゛め゛て゛(涙)そういうことされたら泣いちゃうからや゛め゛て゛…!!(涙)」と、くるみちゃんの喚きを全部マイクが拾ってて、めちゃくちゃ可愛かった、愛おしかった。

くるみちゃんもこの長丁場、あれだけ台詞あって、動きまくってたのに、声も枯れず、ずっと元気で、それだけでもすごいのに、この子の沙霧が、迷うお蘭の道を照らしてくれた。

ありがとう、くるみ沙霧!

 

 

 

ああ3月から長く長く続いた修羅天魔がついに終わってしまった。

去年から長く長く長く続いた髑髏城がついについに終わってしまった。

とってもとっても楽しかったよ!髑髏城!!

とってもとってもありがとう!劇団☆新感線!!

メタルマクベスでまた会おう。

そして、私はあの二人を追いかけて、池袋へ、行こう。

 

あーーーたのしかったー。

キャスト、スタッフの皆さん、お疲れ様でした。

そして、ありがとうございました。

うしごろバンビーナ銀座店@銀座

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祖母と宝塚を観たあとに、どこになにを食べに行こうか迷って、あっ!と思いついたのが、バンビーナ。

 

11時公演だと終演は14時。

(BADDY最高。うえくみマジ最高でマジBADDY。)

その時間だと大抵ランチはラストオーダーぎりぎりか、もう終わってるし、かといってお茶だけだとお腹空くし…でもバタバタと祖母を急かしたくはないし、でもでもせっかく二人でご飯食べるんだから美味しいモノが食べたいし…お肉はどう?ってぽろっとさっき言ってたよ…お肉賛成…そういえば銀座にもバンビーナあったはず…検索…通し営業してるー!

 

の、流れでバンビーナ銀座店行ってきました。

東京宝塚劇場からも近いよ!

祖母、あんまり長く歩くと疲れちゃうからそれも助かったよ!

 

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▲ロゼのスパークリング

 

暑い日だったし、スパークリング!と思って頼んだら、ロゼもあります、とオススメされ、じゃあそれにします、とお願いしたんだけれど、初っ端、ここだけは言いたい。

完全に甘口分類にはならない甘さだったけど、甘いなら甘いって、説明はして欲しい。

聞かなかった私も悪いけれど、いやでも、逆の立場からすると少し甘めのロゼです、と一言添えるかな。

 

辛口のスパークリングでスッキリしたい!

 

気分を出鼻でくじかれたのだけが寂しかったなあ。口の中に甘さがベタッと残る。

でもコースにして、ほかは楽しく美味しくいただきました!

 

思い出すだけでたのしい。

 

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チョレギサラダっぽいやつ

 

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▲いまどきユッケが食べられる!

 

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▲ちょっと甘さのある食べやすいキムチ

 

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▲コンビーフをつかったおつまみ

 

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▲ホルモンとスジのトマトペンネ的ななにか

 

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▲ついにいらっしゃいました!お肉様!

 

いろんな部位を説明しながらスタッフさんが焼いてくれます。

でもその部位をなかなか覚えていられません。

 

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▲すき焼き風で

 

こんなの美味しいにきまってる!

 

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▲スープ挟んで、赤ワイン(サンジョベーゼメイン)頼んで後半戦へ

 

そう、もうどれだけお肉様を楽しく美味しく食べるかの戦い。

 

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▲この一番大きい「くり」?って部位美味しかった!

 

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▲らすと!お肉様とのお別れが名残惜しい

 

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▲締めはカレーと冷麺

 

カレーと冷麺、コース二人でどちらか選べるとのことで、ひとつずつにしていただきましたっ。

にしてもここまでで、本当にお腹いっぱいになってきて、カレーがキツかったんだけど、残してしまって申し訳無かったんだけど、冷麺とデザートは入るという人類の不思議。

 

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▲両方、白い。

 

上は白いけれどコーヒーのブランマンジェ。下は杏仁豆腐です。

系列だから当然かもしれないけれど、ブランマンジェ麻布十番の鉄板バンビーナと同じ味だった。

 

あぁーお腹いっぱい、しあわせ!

祖母も喜んでくれたわ!

 

最後にお茶と、ミントの飴のサービスまで。

お手洗いにはマウスウォッシュあるし、焼肉食べたいけど臭いが気になる問題にも寄り添ってくれる。

 

食べながら、宝塚はチケットがないから観ないけれど、ご飯だけ食べにくるか迷っていた母に画像付きLINEをしたら、案の定「わたしも行けばよかった」と返事が返ってきた。

 

だろうな。

 

6500円のコースにしたんだったかな。

2杯づつアルコール頼んで、16000円程。

豪勢な食事ではあるけれど、この時間に気兼ねなく食べられるのもありがたいし、何よりお肉はテンション上がるので、テンション上がり代!

 

そろそろサーロインぽい脂を楽しむところよりも、赤身若干強めで脂もあり、ぐらいな肉を好むようになってきたんだな、と実感。

いやでも、なんにせよ、お肉様、ありがとう。

 

ごちそうさまでした!

贅沢お肉したいときはまた是非!

アラカルトで食べるのもたのしそうだ。

 

麻布十番の鉄板バンビーナbyうしごろ→http://garigaraseru.hatenablog.com/entry/2018/03/02/160208

 

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