コジト@六本木
レストランて良い時間を過ごす為の場所だなぁ…と、おいしいくてきれいな料理とお酒を口にするたび身に沁みて感じた。
昼から贅沢しよう!ということで伺ったのが、六本木のコジトさん。
以前友人が行ったことがあって、美味しかったよー!とのことで誘われて一緒に。
聖地テレ朝の脇。けやき坂登ってすぐのちょっと路地に入ったところにある一軒家フレンチ。
黒いラブラドールくん(ちゃん?)(どっちだっけな?)とお店の女性が物腰柔らかに出迎えてくれて、コートや荷物を預ける。
にしてもお利口さんなラブだった。私なんか、撫でさせてもらった、みたいな感じだったな。飲食店に犬がいるってどうなの?って思う方には確実に向かないお店だけれど、この子がいるおかげでお店全体がほんわかする。いつもはリードに繋がれてるらしいのだけど、この日はリードを外され、客席内をウロチョロしていた。ひさびさに大きい子を撫でられたー!猟犬としても活躍してるんだって。
で、2名席に案内していただき、まず飲み物……スパークリング…いや?贅沢するんだからシャンパーニュいきましょうよ、ということで、たぶん、いただいたの、これ。パニエのブリュットセレクション(http://www.dis-export.com/champagne_pannier.html)
▲ハイ!綺麗!
綺麗なものは美味しい!
昼間から美味しいお酒飲めるのサイコーだね!ってところからまず、一品目。
▲サラミ3種と黒オリーブのマリネ
鹿のお肉を使ったサラミが一番左の色が濃いやつだったかな。あとはハーブだかなんとかシードみたいなのが入ってると言っていたような。
一口サイズのオリーブもアンチョビの風味が香って、これからいろいろ食べるよ〜!っていう気持ちになる良い塩辛さ。ワクワクしちゃうよね、この後の料理に。
春を食べる、味と見た目。こういう透明感とか色鮮やかさを前にすると、しあわせだねー、となる。
▲貴腐ワイン風味のフォアグラテリーヌ
このテリーヌの上のジュレがソーテルヌを使ってるって言ってた気がする。大人の甘さのジュレに滑らかなテリーヌの塩気ってこれは魅惑の組み合わせ。
写真には映ってないけれど、脇にリンゴのジャムと黒胡椒が添えられていて、それと一緒に食べても風味が変わるし、またデニッシュがね!デニッシュがさ!サクフワで美味しいの!さらにね…!
▲サンクロワデュモンの貴腐ワイン
ご一緒にどうぞって。トロッとするー!フォアグラ、デニッシュ、貴腐ワイン…のループ。ありがとうございます。真っ昼間からさらに調子乗った贅沢になってきましたよー、あーたのしーたのしーおいしー。
▲鰆のグリエ 香草とレモンのソース
緑、黄色、鰆、春!!
これは中身を先に見てもらった方がいい。
火の入り絶妙。こんなの絶対家じゃできない。家じゃできないを味わいたくてレストランで食事をするんだ。皮目はパリッとしてるんだよ、だって!このあたりから食べるたびに「ありがとうございます」になってくる。
あ、この辺からバケットも用意してくださったかな?おかわりも聞いてくれた。おかわりした。
▲栗とフォアグラを詰めたウズラのロースト
頼んだコースだとメインが仔羊だったんですね。
…だったんですが、すみません、私が羊やらがどうしても苦手で…とワガママを言ったところ、ウズラなら用意ができますと、こちらのなんともう見た目から、ありがとうございます、なローストに変更いただきました。(予約の時にお伝え出来ればよかった…!申し訳ない!ありがとうございます!)
あれ?これ、人生初のウズラだね!
もっと野性味溢れるのかと思いきや、鹿とかも苦手な私でもペロッと美味しく食べられる雑味のない、良い意味で淡白なお肉。そこにフォアグラのコクと栗の甘味が加わって、更にソースの深み。
付け合わせのレンコンが私の中で大ヒットで、焼き目とちょっと強めの塩加減がアクセントになってお肉をより美味しく食べさせてくれた。
この淡白さだと今思えばピノ・ノワールだったのかな。そういえばブルゴーニュを最初に勧められたな。あ、ウズラと言えばピノって書いてある!なんでも勉強だ!なるほどな!こうやって合わせていくのな!神の雫な!(https://shokulove.jp/topics/ca02/s12/0169?id=100)
でも、ボルドーもありますよ、と言われ、しっかりした赤飲みたい気分だったのでボルドーをお願いしましたです。
▲コートドブールのロックドカンブ2011
これかな?(http://www.wine-echigoya.com/smp/item/roc-de-cambes.html)香りが芳醇で美味しかった〜。鼻から入ってふわっとする。ありがとうございます。
ウズラ食べ終わったら次デザート。
コース終わっちゃう。と寂しさを感じつつ…
▲クレームダンジュ
▲パッションフルーツのマシュマロとチョコ
チョコ大好き。
こんなデザート美味しいに決まってるじゃんね(涙)(泣いた)
結構さっぱり系のクレームダンジュだった。いちごの酸味もキレイに立つ。
食後のコーヒー、紅茶はご覧の通りカプチーノなども用意してくださり、友だちはハーブティーを頼んでいた。
おかわりいかがですか?と声をかけてくださったのだけれど、次の予定があったのでお茶は一杯でお暇しました。
自分にとっては背伸びランチではあるかもしれない。やっぱりレストランって接客されるだけの一方通行ではなくて、食べる側、お金を払う側でもあるんだけど、そちら側もお店の方と呼吸を合わせる必要のある、相互コミュニケーションの場だと思っていて、良い意味で対等であるべき。私はまだまだ足りないだらけだ。
その辺が演劇と似てるから食べることも好きなんだけど、ちゃんとした観客になりたいし、同じようにちゃんとご飯を食べられる人になりたいなと、たまの贅沢をしてより思うようになった。
7,000円のコース頼んで、2杯ワイン飲んで、会計は一人11,000円弱だったかな?
これ、知ってます?髑髏城より、修羅天魔より安いんですよ、これだけたくさん食べて。天海祐希、高い女だわー。でも同じぐらい満足度あるわー。
あーおいしいって幸せと直結する。
(新感線の天海祐希も幸せと直結する)
ご馳走様でした!
美味しくて楽しかったです!
一緒に行ってくれた友達もありがとう!
精進します!
ありがとうございました!