ラスト・フェイス
今年の1月初めに公開された『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』を観てから、シャーリーズ・セロン祭が地味に開催中で、今日は『ラスト・フェイス』を観てみた。
内戦が続く地で医療行為を行う男女二人のラブストーリー。
シャーリーズ・セロン、美しい。そりゃこんな美人が戦地に来たら、恋に落ちたい。
ただ、どっちつかずといえばどっちつかずな話かなとは思った。根底が現実に沿って生々しく苦しいものだけに、難しいよね。
ラブストーリーとして見るには、まぁそうなりますよね、な吊り橋理論で結ばれるし、内戦の惨状を伝えるにしてもラブストーリーとして煮え切らないので…なんというか、白いご飯の上にかけるふりかけ物足りなかったかな?みたいな。
白飯のまま食べたらドキュメンタリーだと思う。
そこにもうひと味、ふた味加えて大元のご飯を引き立てるべき、ふりかけ=ラブの所でつまずき。
いるかなー、いらないよねー、前の彼女うんぬんのとこ(笑)
「歯磨きしてなかったんだからキスできなかったんだろ?」の前振りがあってからの、目一杯、歯磨いてからのキスシーンは可愛らしかった。
シャーリーズ・セロンの「私、この人が好き」を自覚してからの、瞳の甘さがすごく好き。あれが演技でしょ?女優さんてすごいよね!
とりあえず他が全部命に絡んで辛いから、甘さ多めで頼む。
環境が整わない中での手術シーンや、少年兵の描写、医療団の仲間内に起こる悲劇…目を背けたくなる事柄から目を背けず、映画の中に落とし込んでいたのは、こちらとしてはこういう作品を観る意味だし、またセロン姉さんたちにとっては出る意味なのかと思う。
(あー、この時期、ショーン・ペン監督と婚約してたのか。なるほど。)
心むき出しで作り物の、映画の世界に没入している感じが好きだな、シャーリーズ・セロンの。『モンスター』とかも観たけれど、極限状態にグッと入り込む時の生々しさがすごい。と、思ったら、ものすっごい美人。綺麗すぎてびっくりする、この人。
シャーリーズ・セロン自体が私にとっては、物語(ご飯)をより美味しく食べさせてくれる、極上ふりかけみたいなものかもしれない。美女、見ているだけで、だいたい楽しい(笑)