銀座 八五@東銀座
▲外観も洒落てる
3月の中旬、まだ今ほど自粛ムードでなかったころ、友人と夜ご飯行く予定がなくなってしまい時間を持て余したあげく、こうなりゃ並ばなければ絶対食べられない"銀座 八五"決めてやる!!と一周回ったハイテンションで、美しいラーメンを決めてきました。
いまはまたコロナの影響で並び方も違ってきているのでしょうが、私は午後の開店1時間半前ぐらい並んで、2巡目のお客さんになれた。
カウンターのみの6席。
行ったことはないけれど高級お寿司とか出てきそうな落ち着いた内装。
壁側にコート掛けと、荷物置きとして利用出来る台?もあるので、冬場でも買い物帰りでも荷物床置きしなきゃいけない!みたいなラーメン屋っぽい狭さはまるでなし。
女の人ひとりでも全然平気。っていうか、こういうのは個人の気の持ちようかな。
▲ワクワク!
すぐお水が出されて、希望があれば冷たいほうじ茶も出してくださる。
途中でいただいたんだけど、これもまたお店の雰囲気と合う上品で香ばしくて、とってもおいしいほうじ茶だった。普通より色がなんか薄かった気がする。
▲中華そば 850円
そして、ラーメン!
本当にため息が出るほど美しい一杯だと思う。今こうして写真を見返しても美しいと感じる。
透き通ったスープに、麺の盛りからして綺麗だし、ネギ、チャーシュー、メンマ……見た目も味も美しいこだわりとバランスを感じる。
そう、とにかく「美」だと思った。
鶏だの魚介だのなんの出汁を使ったスープ……とかそういうことは私にはさっぱりわからないのだけれど、食べてみて一番印象に残ったのは、麺の小麦の香りかなぁ?
噛んだ瞬間にふわって口の中で小麦が香った気がして「あれ??なんだこれ!!?」という驚きがあった。弾力も程よかったんだよなー。
浅草開化楼さんの麺みたい、わざわざ調べた。
他のお店でも、ここの麺食べてみたいなと思ってる。
食べログの口コミとか読んでいたし、そのあげあげの期待値の中、飲んだスープ。
あー、なるほど、私には美しすぎるんだなー、これは。
というのが、率直な感想。
単純にめちゃくちゃ美味い!というよりも、少し物足りない??と思って。
たぶん「ラーメン」に私が求めるのは、素朴なジャンキーな旨さであって、寸分の隙もない完成された料理、ではないのかもしれない。スンと透き通って雑味が全くないのかも。
「味がアート寄り」ってその日のTwitterに自分で呟いてたんだけど、今思い返してもそうだと思う。
でも、世の中にはこんなに美しいラーメンがあるんだなと知れたのは嬉しい。
もっかい貼ろう写真、綺麗だから。
一回自分で食べなきゃ納得しなかったし、食べに行ってよかった。
あときっとお店の店主さんだと思うのだけれど、帰り際、ごちそうさまでしたを伝えたら、しっかりと目を見て挨拶を返してくださり、あー自分の作っているものに自信と愛情がある方なんだろうな〜…かっけぇなぁ〜…と思った思い出。
ごちそうでした。ごちそうさまでした。
食べて損はしないラーメンだともやっぱり思う。並ぶけどね!