SHOW TIME@東急シアターオーブ

舞台で米倉涼子を観ると本当にいろんな方向から気持ちが湧き出てくる。

なんでかなぁと考えるに、自分の中にベッタベタに『ドクターX』大門未知子から米倉ファンになった自分と、演劇ファンな自分と、両方が強く存在するから。

こんな感想を抱く人もいるんだなー、という自分を整理するためでもある記録。

とにかくまず米倉ファンとしては、初日が無事に開いたこと、そして最後の城田優くんオリジナルの曲を、ものすごく良い顔して、想いを込めて米倉さんが歌っていた姿を観られただけでも満足。

うん、とにかく専門外の分野であっても、「やりたい！やる！」と思ったら突き進んで、なんとかものにする米倉さんの姿形に似合わないようで、よーく見るとピタッとハマってるど根性が愛おしくて仕方がない。

本当に努力の人だと思う。

そして今回の『SHOW TIME』も、初日結構間違いつつではあっても（笑）、しっかり歌い、しっかり踊って、魅せるところまで壁をよじ登ってくる。

なんて、なんて、なんて愛おしい人なんだ…………

でも！この人がこれをやる必要ある！？！？！？

いや、あるんだ、結果を見たらあるんだけれど、私のような凡人は、もう十分すぎるほどテレビで活躍の場を持っている人であるし、現状維持じゃないけれど、ここまでの挑戦はしなくてもいいのでは？と思ってしまう。

たまに物凄いイケメンだから宝塚OGか！？と思ったりするけれど、そして私自身はヅカファンの道もしっかり通って来ていて、そのセンサーにも米倉涼子は反応するのだけれど、米倉さん元ジェンでもない。舞台経験少ない。

ただただ本気でバレエを十数年やってきただけと言えば、それだけの方。

が！

熱意と情熱と熱い思いを糧に『CHICAGO』をやり『SHOW TIME』をやり……

見てる最中も見終わった今もアンバランスな不安と愛おしさが渦巻いております。

『ドクターX』側、広くいえば映像メインの女優さんとしては完璧なんだ、ここまで出来たら。

40代でこんなに踊れて、歌も歌って、しかも高い知名度もある女優さんって、日本に実はいないのではないかと。

50代だけど天海さんも今、例えば歌は歌えても、踊りはここまでは無理なのでは？？もう新感線でもここまではやらないのでは？？

とかつらつら考えていると、もう一方の演劇ファン齧ってる自分の思いも姿を表す。

果たして米倉さんのダンスや歌は、これだけのメンバーの中心を務めるにふさわしいのだろうか？と。

私がメインで見ているのはミュージカルではなくストレートプレイだけれど、でも気になるミュージカルがあれば見には行く。

優くんであれば『ロミオ＆ジュリエット』『エリザベート』あたりは見ているし、他の共演者の方々、JKimさんだったら『DRAMATICA/ROMANTIC』だとか、碓井菜央さんは『Argentango』とか、、、うーーーーーん、土壌が違う！

やっぱり米倉さんには、まだ追いつけない技術的な差はあると思うのです。

でもきっと米倉さんが追い求めるのは、テレビの女優さんなのにここまで出来て凄い、ではなく、ただただこのプロッフェショナルな人たちにしがみついて、自分もなんとか同じラインに並ぶんだ、ということなんだろうなぁ……。

その思いもやはり見ているとひしひしと伝わってくるのです。

伝わりすぎると泣きそうにもなるよ。

本当、困難な道を行く方だ。

今週のお題「100万円あったら」

ん？100万円あったら？

明日も明後日も明々後日も挑戦し続ける米倉涼子を観に行くよ。

初日、幕開き本当にど緊張していたかと。観ていてこっちまで緊張しちゃったよ！

冒頭の出演者紹介はものすごくプロンプ見て、見てるのに噛んで「間違えちゃった、ごめん！」って舌出して反省してるし、ロキシーもたぶん途中間がズレたし（一番歌い慣れてるはずなのにw！）、ドキドキしながら見てたら、MCで自ら「いっぱい間違えちゃった（てへ）」ってするし、はい、可愛い！ありがとう！（甘い）

仲間が舞台上に集まってくると徐々に緊張がほぐれて雰囲気が柔らかくなっていくところも、らしかったな。

初日、本当におめでとうございました。

ということで、『SHOW TIME』走り書き。