せなかのせなか

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地味にシスカンパニーがニコ動で続けているシスチャン情報局をタイムシフト視聴で見ていたわけです。

いつもマギーさんが司会で、今回のゲストは勝村政信杉本哲太の仲良し二人組。

相変わらずの哲太さんのジム通いの話やら、サッカー日本代表の監督交代やらの話があって、こちらも相変わらず、シスの大抵1月には行われない、ほぼ事務所の全員が集まると噂の新年会の話になった。

 

どうやら、この事務所の新年会では毎回一人一言ご挨拶みたいなのがあるらしく、去年だか一昨年は勝村政信、クリスマスにいぼ痔の治療をしたよ!という、クリスマスイボの話をしたってのは、別の回のシスチャンでもバラされていた有名でもなんでもない、ひどいネタ話。

 

今年勝村さんがどんな話をしたのか、マギーさんが教えてくれた。

 

まずはサッカーの話から。

ブラジルの選手たちが強いのは、想像力があるからだと。技術があるのはもちろんだけれど、いざ試合になると自分たちでも何をするかわからない。相手を抜くために、ひとつのパスを通すために…最大限の想像をする。僕たちはそういうサッカーをしている、だから君たちには負けないよ。と言える。

そこから芝居の話を繋げる。

かつて夢の遊眠社が広げた想像の羽がどれだけ素晴らしかったか。僕らはその背中を見て育ってきた。先輩たちは本当に格好が良かった。役者である僕らも、台本を前にした際に最大限の想像力を働かせなければいけない。

 

要約こんな感じだと思うのだけれど、まとめ過ぎなのかもわからないけど、でもきっと言っていることは、こんなことだったはずで、なんだか胸がいっぱいになってきて涙がちょっと出た。

 

 

私は今思うと時期的にちょっとおかしなところで野田秀樹のことを好きになっている。

野田地図でやった走れメルスで、いわゆる雷、脳天に直撃!的な衝撃を受けて演劇に魅力を感じるようになった。あれはHUNTER×HUNTERでいう強制念能力発動みたいな感覚だったんじゃないかと、今も思っている。念能力者な戯曲の中では若くて、実際にはおじさんになってた野田秀樹が演劇という発を使って、凡人な私のちっぽけなオーラの穴をこじ開けた。

メルスは野田さんの遊眠社時代の若い戯曲、それを野田地図で再演した時にカミナリ。遊眠社と野田地図の狭間。

そこが今思うと奇妙。

 

その後、演劇を観るようになって、松本潤の『白夜の女騎士』『あゝ、荒野』、小栗旬の『タイタス・アンドロニカス』『カリギュラ』…若い世代への蜷川、野田イズム継承式ど真ん中を一緒に観てきたな、と。

 

蜷川・野田ー松本・小栗

 

この世代間の「ー」、この棒のところに、潤くんの場合は勝村政信がいて、旬くんの場合は吉田鋼太郎がいた。

私はそう感じながら、繋いでくれる、鋼太郎さんや勝村さんの背中を観て観客を続けてきた。私も私なりに鋼太郎さんや勝村さんのことを尊敬して、格好良いと思い続けて今の今まできている。

 

その勝村さんが、遊眠社を語り、その先輩たちをリスペクトしているのが、本人やマギーさんの話ぶりから伝わる。

私は役者じゃなくて観客だけど、追うべき背中がちゃんと繋がっていることが、とてもうれしい。涙でる。

 

マギーさん「佐戸井さんとか、『もうちょっとやってみるよ』って鼓舞されてましたもんね」

勝村さん「うん、格好よかったね」

 

うれしそうに、笑う、勝村さん。

 

うん、あなたもかっこいいよ?

 

 

写真は私の呪いの宝物。

走れメルスのパンフにいただいた野田さんのサイン。

勘三郎さんのサインに歌舞伎版桜の森の満開の下初日に散った桜の花びら。

そして蜷川実花うつくしい日々のポストカードに勝村さんのサイン。

脈々と私も大事な演劇がつながってゆけ。眺めるたびに思う。

私も、これからもずっと呪われ続けたい。

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この写真は逝ってしまった日のものなのかなあ。

2016年5月12日の空がうつくしかったこと、私も鮮明に覚えている。

涙でるなあ。