ドクター・ドリトル@映画館
私、ロバート・ダウニー・Jr.、好きか!好きだな!?
こう片目ウィンクみたいにして、ちょっと、もう、君は…困ったな、わかったよ。
みたいな感じで、面倒そうに笑うロバート・ダウニー・Jr.を見るとキュンとする。
するする、するよ。
あぁ、もしかしたら、木村拓哉に近いのかもしれない。
タイプとかタイプじゃないとかを通り越してオーラでも弾撃ってくるタイプ。
なのに、細々としっかり上手い。小ワザが憎い。
ダウニさんに関しては、癖しかない割に本当は情にもろい、実はかなり優しい人…トニー・スタークが思った以上に、良い意味で染み付いている。
わたし、めんどくさい人、好きなんだなぁ(笑)
ドリトル先生もめんどくさい人だった。
先生は冒険家の恋人を失ってから、人とは一切接点を持たず、一人プラス何匹もの動物たちと落ち込みつつも、なんだかんだ快適そうに暮らしていたけれど、そこに王宮からの使いの女の子がやってきて、女王の危篤を伝える。
もう人間となんて関わらない!とか、まぁ当然わがまま言うけど、なんだかんだあって、特効薬を探しに旅することに…
とりあえず、ロバート・ダウニー・Jr.先生にはヤダヤダ!ってわがまま言ってもらわないとね、そこが可愛いわけですからね。
小4ぐらいの、高学年入りかけぐらいの子供がいたら、いないけど、いたら一緒にこういう映画見たいなぁー。
一緒に見て、楽しかったね!って大人の子供も言い合えて、しかも子供はロバート・ダウニー・Jr.の存在を覚えてくれるかもしれない。
って思うと、ちょうど中の少年少女枠のスタビンズくんとかが、小学生よりちょっとお兄さん、ぐらいの年齢なのかな?
物語の世界とわかっているけれど、動物たちと冒険をすることに憧れを抱く…ちょうどいい年齢設定のバランスなのかもしれない。
いや、もう、うん、楽しい映画だった。
動物はそれぞれみんな愛らしくてかわいい。
セロリ、それは、セロリ、いつまでもセロリだよ、鉗子じゃない。
ドリトル先生の助手に志願する、スタビンズくんは幼いながら一生懸命で、勇敢で、なおかつ将来有望なイケメン。
人は誰も死なないけれど、勧善懲悪は見せてくれる、娯楽作。
女王さまを守る留守番役になってしまったから、ダウニとそこまで多くの接点はなかったものの、犬のジップくんの声が、トム・ホランドくんなので、ドリトル先生とジップくんのやり取りは声だけでも、ニコニコしちゃう。
もともとトムホはいっぬにしか見えないようなところがある、犬属性のクモだ。
今日は楽しみにしていた久しぶりに友人と会う予定が、やっぱりコロナのせいでキャンセルになってしまった、いや、わたしがしてしまったのかな……だったので、少しばかり暗い気持ちになっていたのだけれど、そういう時こそ明るい作品を見よう!と。
圧倒的に独りで対物語のみに集中できるからなのか、劇場で何かを観ている時間はやっぱり落ち着く。暗くて、スクリーン以外が目に入りづらい状態が何より嬉しい。
この時間、なくても大丈夫だけど、あったほうが断然気持ちに余裕が生まれるわ。
おそらく、この新型コロナが例年のインフルエンザ程度の扱いになるまで、演劇を観に劇場に通うことは、これまでより少なくせざるを得ないだろうなと思う。
この時期、全然違うのだけれど、でも物語を観る楽しさを与えてくれる映画に対しての興味が広がったのは、自分のことながらすっごくありがたい。
ロバート・ダウニー・Jr.も、その興味を広げてくれたうちの一人なので、ドリトル先生を見ながら、出会えてよかったな〜、などとちょっとばかり大げさな想いを抱いてしまったりもしたた。