Garigaraseru

◎お芝居と食べ物のきろく◎

赤道の下のマクベス@新国立劇場 小劇場

40代以降の観劇に向けて、もうこの見方のままではいられない。

 

感覚だけで芝居を観ていて許された?のが10〜20代だとしたら、30代、今の私はそれまでまったく足りていなかった知識を身に付けた上で、これから先、芝居と出逢いたい。出逢わなくてはいけない。

そうでなければ、どんなに良い芝居と出逢っても自分のせいでその出逢いを貧弱なものにしてしまうと『赤道の下のマクベス』を観て改めて思った。

 

BC級戦犯に問われた、死刑囚たちの監獄の中での話。場所はシンガポールチャンギ刑務所。1947年、夏。

朝鮮人と日本人が収容される独房が6部屋あり、その全てが中庭に面していて、みんな中庭への出入りは自由に許されている様子。

演劇に憧れ、ボロボロになるまで『マクベス』の戯曲を読み込んでいるナムソン(池内博之)。と、いうと真っ直ぐな演劇青年という感じだけれど、平田満さん(役名忘れた)と囲碁を打っていて、負けそうになるとひっくり返すし、6人の中だと一番年下らしいムンピョン(尾上寛之)がメソメソしていると怒声を浴びせながらからかいにいくし、下ネタ日常茶飯事だし、楽観的でカラカラと能天気な雰囲気を漂わせた、お腹の筋肉が6つに割れた男、だった。

 

彼は『マクベス』を読んでいる。

なぜマクベスはダンカンを殺したのか。

殺さなくとも王にはきっとなれたのに。

マクベスは破滅への道を自ら選んだんだ。

じゃあ自分は?

理不尽としか言いようのない罪で、朝鮮人であるのに日本人として死刑を待つだけの身だ。

理不尽?

違う?違う選択はできなかったのか?

あのとき、あの場所で。

出来たはずだ。

マクベスがダンカンを殺し破滅の道を自ら選んだように、自分も自分であの時、破滅への道を選んだんだ…!!!!

 

いつもいつもうざったいぐらいに軽く振る舞っていたナムソンが、憧れ続けた『マクベス』をキッカケとして思いを吐露する。

 

違う!!!!

あれ以外の選択肢なんかあの時なかった…

 

とナムソンの同胞が叫ぶ。

 

 

劇としてそれぞれが、それぞれ、今この監獄にいる理由が語られる場面があるのだけれど、その情景が目に浮かぶ。

この監獄の様子も「事実」と頭の中でリンクしながら芝居を観続けることになる。

たった70年ばかり前の話でしかない。たった70年前だ。いま私が会って話して一緒にご飯を食べることができる祖母も70年前には生まれている。そう遠い昔の話ではない。

 

一体誰が悪いのだろうか。

この人たちが死刑になる理由、その大元の命令を下した人物を辿っても、その像はとても巨大で、黒く蠢いていて、それでいてぼやけており、もう到底「人」ではないような気がしてくる。

「人」の中の悪の塊のような。

もし劇中でも挙がっていたような特定の「誰か」をあなたのせいだと罰したとしても、またむくむくとわき上がってくるのだろう、黒い何か。

 

みんなが、

知らないまま。

考えないこと。

関係がないと思うままでいることが、この黒い悪意の正体なのだと思う。

 

だとすると、私、自身にも、責任がある。

泣いてるだけじゃいけない。 

 

頭の良い人たちは、どこでこういうことを知って、学んで、どこで気が付くんだろうか。

学校での勉強は、試験に向けて覚えるだけで、それをきちんと現実と結びつけるような学び方を自分はしてこなかった。

演劇に出会ってそのことに気付かされたけれど、観るのばっかり楽しくて10代から20代の10年間も結局学びに結びつけず過ごしてしまったので、30代になって感じるこの欠落感。

 

蜷川幸雄に怒られる。

 

と頭の片隅でずっと思ってたりしていて、実は。

蜷川幸雄に恥じない観客になる、という途方も無い目標だけは掲げて、ちょっとでも疾走する観客でいたいと、その為の30代の10年間を。

 

でないと、10代の終わりから2016年までに私が蜷川幸雄から受け取ったたくさんの作品たちを、私が自分の中に残すことができず、私が枯らしてしまう。せっかく何本も何本も観せてもらったのに。もう観られないのに。過剰なまでに自分の中に残しておくために…!

 

『赤道の下のマクベス』を観てこれ書き始めたわけだけれど、こういうヒリヒリした感情が湧き上がる芝居だった。

 

 

 

平田さんが、死刑実行の日のナムソンを父親の代わりとして抱き締めるシーンがあるのだけれど、もはやこのシーンの平田満は神様に近かった。

ナムソンの父親でもあり、平田さんの役自身でもあり、でももっとそういう存在を超えて、池内さん演じるナムソンの全てを抱き締めて、包み込んでいた。

 

男臭い芝居なんです。

男しか出てこないし、監獄の話だし、赤道の下で暑いし。

 

でもこの男臭さも芝居の魅力。

カーテンコールが、一回一回の公演を生き切った、その絆と、達成感や責任感なら満ちていて清々しかった。役者さんみんな格好良かった。

 

3月25日まで、新国立劇場小劇場で。

その後、兵庫、豊橋、北九州でも上演。

是非。

演劇は本当に強いです。

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江戸は燃えているか@新橋演舞場

中村獅童の中に、中村勘三郎を見た。

 

三谷さんが、エッセイ「ありふれた生活」の中で勘三郎さんと獅童さんを重ねていたせいもある。でも似ていた。

三谷さんは獅童さんのこと好きなんだなぁ。

良い意味で獅童さんのパワーに頼った作品だったと思う。

 

江戸城無血開城をめぐるコメディ。

獅童さんと松岡くんが似てる(似てるか?)ところから、むくむく膨れ上がったようなお話で、勝が「西郷隆盛に会いたくない!!」と駄々をこねるから、松岡さん演じる勝家を訪れる庭師・平次を変装させて西郷さんに会わせちゃえ!と周りの人々が画策する、という。

 

一幕は偽物の勝海舟を本物の西郷隆盛に会わせる。

二幕は本物の勝海舟に偽物の西郷隆盛を会わせる。

基本、この流れでドタバタ。

 

ウケていたネタはすっかり忘れましたが、本当によくお客さんが笑っていた。

作風としては近作だと『酒と涙とジキルとハイド』が近いと思うのだけれど、私はそこまでこういう喜劇に笑いのツボがないので、周りが笑うほど笑わず。「面白いよ!」を前提とした、そこはただの個人差。

 

そんな中でやはり一番笑ったのは、獅童さんのエネルギー爆発な二幕。

自分は「ただいまおじさん」ではなく本物の勝海舟だと、西郷隆盛にわかってもらう為に、女中のいと(磯山さやか)が「はい!旦那さま!」と自然と返事をするのを利用しようとする場面。

 

毎回、毎回、ここで、お客さんに今日だけのハプニング、アドリブと思わせるぐらいの慌てた熱量で爆笑をかっさらっているんだろう。

 

汗だくで吠える獅童さんを遠巻きに見る、ほぼすべての出演者。

みんな目をそらしたり、うつむいたり、吹いたりして、獅童さんが苦しみのたうちまわるのを、もはや観客になって楽しんでいる風。

 

ここで獅童さんの中に勘三郎さんを感じた。

 

いや、もっと前から、最初からか…わがままで、勝気なくせに弱気で、でも腹を括ったら豪胆で格好良くて、でもそこに至るまで煩くて…端的に言ってみれば面倒せぇ男として描かれていた勝海舟なんだけれど、それでも人を惹きつける圧倒的なチャーミングさに溢れていた。そんなところが勘三郎さん。

そしてこの二幕の暴走。

 

もうちゃんとやれるまでオレ帰んないし、帰らせねーからな!

あの人ね、自分がかっこいいと思ってるんだよ!あんなすっと立っちゃってさ!

おい!!ちゃんとやっぞ!!次こそな!!ねぇ、聞いてる!?!?

声ちっちぇえんだよ!!!!!!!

 

みたいな感じで、とにかく力一杯、大声で台詞を吐いて観客を面白がらせてくれた。笑わせてくれた、楽しい特別な気持ちにさせてくれた。

 

勘三郎さんのお客さんの引き込み方と同じ匂いのする引き込み方。

ぐっとその人に観客の集中が集まって、次は何をするのか、目が離せない。

とにかく見ているだけで楽しい。おかしい。愛しい。

 

歌舞伎役者は普通の役者さん以上に、年がら年中芝居の世界の中にいるイメージがある。それも幼い頃からずっと。そんな芝居漬けの生活が、こういう人を惹きつける底力を持つ身体を生み出すのだろうか。

歌舞伎役者を除いて、こういう盛り上げ方をできる人、市村正親ぐらいしかパッと思い浮かばない。その市村さんにしたって、歌舞伎役者と同じぐらい若い頃から芝居漬けの印象がある。

 

お客さんを笑わせるという目的の中で役者としての胆力を爆発させて、どんな状況も観客を惹きつけ乗り越えてゆく。そしてその爆発力はそのまま獅童さんの大きさとして感じられる、そんな場面だった。まぁこちらはただおかしくって笑ってただけだけど!

 

 

そして、ここまで大きく爆発する姿を見せられた後、すっと腰を落として、肝の据わった静的な芝居をすると、その落ち着きもより格好良く見えるってなもので。

 

獅童さん、とっても大きな、素敵な役者さんになられたな。

 

と、実感できたことが、この『江戸は燃えているか』一番の収穫。

 

芝居を見始めてやっと十年過ぎたところ。付かず離れずでも見続けていたら、こんな風にパッと花が咲くような瞬間にも出会えるわけだから、観ることはやめられない。変化していく姿を感じられることが楽しいんだ。

 

ただいまおじさん、おかえり!!

 

 

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さて、ほかの出演者の皆さん。

 

確か、豪華だった。

確か獅童さんとTOKIOの松岡くんが真ん中で演舞場で三谷幸喜、はい、買っとこか。ぐらいの三谷買いをしていただけなので、誰が出てるのかおぼろげなまま見始めた。

 

うぉーーー聖子さんやー!

八木さーーーーん♡

あ、松岡茉優ちゃん!!

ずん飯尾坂本アンナチュラル !!

ってか、妃海の風ちゃんじゃん!

はい、森本頑張れー(田中圭くん)

あら、堀田作兵衛まで(藤本隆宏

 

豪華だった。

 

 

聖子さんの芝居は、タイミングと動きから静止する際の身体の型といい、いのうえひでのりが居らずとも、いのうえ型芝居の体現者。型というと硬いイメージを持たれるかもしれないけれど、聖子さんの型は柔軟な型。例えば襖をしめる、振り返る、そんな動作だけでも美しく三谷演出にハマっていて、見ているこちらがガッツポーズしたくなる。あいも変わらず大好きな女優さん。

 

八木さん初舞台だって!真田丸があったからお着物姿も真田丸登場初期と比べたら随分と馴染んでいて、しかも三谷演出。私、三谷幸喜と女優の趣味合うから。三谷幸喜が好きな女、たぶん私も好きだから。三谷さんが八木亜希子のこと好きなのよくわかりました。有働由美子のことも好きでしょ、三谷さん。有働さん、フリーになったら三谷芝居ね。

 

あ、有働さんと言えば、冒頭のナレーションは有働さんじゃないのかな?パンフレットを購入された方がツイッターでつぶやいてらしたのが、

 

「土味憂子」→「どみゆうこ」→「うどうゆみこ」→「有働由美子

 

アナグラム説。たぶん、諸事情ありでクレジットできない、で、これが正解でしょう。^_^

 

今もなおノリに乗ってる松岡茉優ちゃんに三谷幸喜がこの役を振ったことにまず笑ったし、安心もした。演じることに真っ直ぐな自分勝手だよね、茉優ちゃん。いいよ、いいよ。『陥没』のKERAさんの当て書き、そして三谷さんのこの役…信頼する二人の作家が女優・松岡茉優にこんな役を当てるのだから、彼女を見ていると想起させられるのがこういうキャラクターなのだろう。無自覚の残虐性がある、可愛いくてしたたかに賢い…実力とド根性を作家が認めていないと、こういう役は振れない。松岡茉優は信頼された女優だと思った。(早く元気になれよー)

 

ずんの飯尾さんは、独特のテンポをどんな場でも崩さず発揮できるの貴重!三谷作品の中でも殺されないで、そのテンポを維持できる、また三谷さんもそのままのテンポを使えるだなんて、すっげぇ!

 

すっげぇ!もう一人、妃海風!!!ヅカファンだからOGはなんかみんな親戚の子みたいな気持ちになってしまうのだよー。めっちゃよかったよー。勝の妹役で、圭くんの奥さん。小さな湯の町と生まれの西の方で鍛えられた独特のテンションの高さと、的確に仕事をこなす職人的技術力の高さで、場面をしっかりかき回してた。三谷さんが『妃海さん、できるな』と感じてくれて、どんどん要求が高まっていったんじゃないかと思える場面の数々で、そういうのがまた嬉しかった。いきなりのレビューシーンも、演舞場で求心力ない人に任せられないよ。しっかり爪痕残してた、風ちゃん。がんばった。

 

がんばったのか?うまいのか?へたなのか?わっかんないな!となるのが森本。。。あ、田中圭くん。基本風ちゃんの尻にひかれた旦那さんなんだけど、ラストはピシッと嫁をキュンとさせてたし(そのキュンを見せるのならば宝塚の娘役トップ、芸持ってますよ)、格好もいい。ただやる気があるんだかないんだかとかもよくわからない。あるようにも見えるしないようにも見える。割と現代っ子俳優だな。(同世代)

 

獅童さんのことはいっぱい書いたから、松岡さん。

 

この人になら米倉涼子あげてもいい!←

 

最近超米倉好きな、ヨネ何してても可愛いよ時期に突入している私が、大事なヨネをあげてもいいと思うんだから、松岡昌宏、とんでもねぇ、かっこえぇ。

 

歌舞伎に型があるのならジャニーズにも型がある。

 

梯子に座った姿の、なんともう格好良いこと。脚の長さ。羽織をまとう姿のキマること。おいおいおいおい…!となりました。

自分が格好良いことをわかっていて、それをさらによく見せる見せ方も存分に知っている人。プロのカッコイイがジャニーズ。ありがとうございました。

 

 

三谷さん、演舞場のキャパで、これが出来るのだから、演舞場のキャパでも『国民の映画』 方面の作品、作れるのでは?

KERAさんの『百年の秘密』に笑いがないと本人たちは言っていたけれど、やっぱり笑える場面はあると私は思っていて、それは三谷さんの『国民の映画』も同じで、だって『真田丸』もそうだった。

 

どんな人も楽しめて、でも笑いだけでは終わらせない。

ずっと後世まで残るような。

そんな三谷幸喜の集大成と言えるような作品を演舞場ぐらい大きな劇場でも観てみたい。

そうしたら、単純に、もっと沢山の人に観てもらえる。 

毒おんな 千穐楽 3回目@ザ・スズナリ

私が小泉今日子という人が好きな大きな理由のひとつに、

 

「絶えず変化し続けているから」

 

というのがある。 

 

時流を読むのに長けていて、更にその中で自分がどう存在したら良いか、をものすごいスピードで判断して、実行まで持ち込める、すっごいナチュラルクレバーな人だと感じていて、そんなところをとても好きでいる。

 

芝居でも同じだなぁ。

 

良い意味で空気を的確に読んで、変わる。「小泉今日子」という軸はブレないまま、変わる。

 

ちょっとふてぶてしさが増したり、妖艶さが増したり、単純に声の強弱が変わっていたり……カエデという役自体はブレていないのに、なんだか千穐楽の今日は、今までよりも更に輪郭がはっきりとしたカエデに出逢えた気がした。

 

外波山さんがカーテンコールで、独立後初の仕事が椿組のスズナリだった〜〜みたいなお話を。

照れ、というか、『独立後初か、な??初?うーーん初なのかな?初かも?(アイドル笑顔首かしげ)』みたいな顔して笑ってた。

 

芸能界という峠ではなんだかんだ負けないみたいな、頭文字Dみたいな、そんな感じで、キレッキレを攻める、そのテクニックつーか、卓越したバランス感覚を『毒おんな』からも感じられて、楽しかったです。

 

 

ピーター・ブルックが、『なにもない空間』の中で、劇が生命を得るためには、「反復 表現 援助」が必要なんだけど、これだけだと本質が欠けているって言っていて…それは、演劇においての真理はつねに動いているからだ、って。

 

小泉さんて、生き方そのものがドラマみたいなところあるし、「演劇」ってそういう意味でも合ってるのかもしれないなぁ。

 

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3回見て、どのシーン、どの台詞が一番好きだったかな?と思うと、福本さんと岡村さんのラストシーンだったかな、と。

 

殺しなさいよ

できるかボケ

絶対死なないから

死ねバカ

 

なやり取り。

みんなこういう鬱屈は抱えながらも、なんだかんだ生きて行く。モヤモヤしたままだけどまぁ生きてこうぜ、って気分にはなる。

素直に笑いあえる日々が、この先、あの夫婦に訪れますように。

 

そして、カエデは逃げろ。

この人は、真っ白な雪の下に死体を埋め続けて、その上に立ち尽くすのが、もはや美しく似合ってしまう人。

あぁ相米慎二監督の『風花』的な雰囲気も。あとあれも思い出す、槇村さとるおいしい関係』の可奈子さん。

もう因果を断ち切って、新しく産まれなおすには母親に会って、一回殺すしかないんじゃないの、この人は。

それかもう母親に会わずに警察に捕まって、監獄に入れられて、お節介ババア冷麺になってババアの仲間と可愛い勇介に出逢い、角刈りの技術を身につけて、更生するか。

 

哀しいままではいてほしくないな。

更生して生きなおせたらいいな。

 

 

全然違和感なかったけど、小泉今日子の初スズナリ興味深く拝見させていただきました。

小泉今日子も器が大きいけど、スズナリっていう劇場も負けじと色んなモノを受け入れてくれる。

いい小屋!スキ!!

またいつかスズナリでも…

オードリー グレイシア(チョコレート)@お菓子

みて、これ、かわいい。

 

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▲いただいたー!

 

こんな食べられる花束みたいなの貰ったら、下手な花束貰うより喜べる自信がある。

 

お店も、お菓子そのものも知らなかったんだけど、調べてみたら「AUDREY(オードリー)」有名なんですね。

店舗も横浜高島屋日本橋高島屋にしかないとな。

 

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 ▲ちょいレトロ包装

 

六花亭に女心をくすぐる要素を足したみたいなレトロ感ですね。

対女子への手土産ポイントたっかい。

 

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 ▲個包装なのも

 

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iPhoneピント合わない 

 

チョコレートのサクサクラングドシャに、軽いチョコレートクリーム、で、 乾燥いちご。

このクリームがナマモノ感あるのに、1ヶ月以上日持ちするっていう、また手土産ポイントをアップさせる逸材。この見た目で、また、こいつ。

 

味は想像通り。

バターとチョコ香るラングドシャ、おいしい。

なんかチョコの軽いクリーム、おいしい。

ドライいちご、おいしい。

以上。

 

これ、わたしはお尻から食べた方がいい、って3個目を食べるときに気が付いた。

尻尾の奥まではクリーム詰められてないんですよ。で、いちごは頭だけね。

だから、一口目でいちごのクライマックスを迎えるか、最後の三口目でクライマックスか…

 

わたしは美味しいものを最後まで残しておく派。

 

 

おいしくいただいておりますー!

ともだち、お土産ありがとう〜!

 

 

オードリー 日本橋タカシマヤ
03-3211-4111
東京都中央区日本橋2-4-1 日本橋タカシマヤ B1F
https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130202/13194459/

遠藤利三郎商店@神泉

ずっと気になっていた、遠藤利三郎商店。

ドラマ『ど根性ガエル』のイベントで新井浩文パイセンからゴリラパンいただきたくて、スカイツリーの周辺をウロウロしていた時、食べログ検索して気になったのかな?(『ど根性ガエル』2015年だから3年も前じゃん、思った以上に前じゃん。いいドラマだったよね。)

ということで、スカイツリーのある押上にもお店があるらしいんだけど、コクーン帰りに寄るとしたら神泉一択!押上に劇場ないわ!というコクーンから近い…ただそれだけで神泉の方の遠藤利三郎商店さんへ。

 

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▲店内壁一面にワインどーん!

これテンション上がる。

 

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アミューズ

もう忘れてしまった、もしかするとキクイモかなにかのポタージュと、タラのブランダードを使ったクロケットだった気がする…そんな気が…

手の込んだアミューズ出てくると気分が華やぐ!

 

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▲なんらかのスパークリングで乾杯

もうだめですね、覚えていられない。

そんなに店内広くないので、基本ホールのお姉さんが2人かな?

確か2人ともソムリエバッチ付けてたので、ソムリエさん。いろいろお料理と合うワインとか勧めてくれた。

1階にカウンター席と、2階にテーブル席?

フレンドリー系の接客ではなく、適度に距離は置きつつ、でも気配りは常に欠かさず…といった風。

 

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▲前菜盛り合わせ

まずはこれ頼んでおけば間違いなさそうなヤツから!うん!間違いなかった。

パテとハチミツとか、しょっぱ甘いの好き。

あとニンジンのラペとか永遠食べたい。

 

この辺りで確かイタリアの土着品種使った白。はい、なにもおぼえてない!

 

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▲軽く燻製した鰹のカルパッチョ

ただのカルパッチョじゃなく一手間。

燻製好きなのでこれ結構好き。柿のソースだったかな。また甘じょっぱいのだ。

紅芯大根やらで見た目も綺麗。たのしい!

 

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▲スフレオムレツ

ふっわふわ!たのしい!

 

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▲メインぶたにく

これローストしたやつと、煮込みと両方食べれる素敵メインでした。

そして2人で取り分けやすいよう切り分けての盛り付け。

個人的にはもうほんの少し塩みがあっても…とは感じたけど、この辺はもう好み、きっと。

 

カリフォルニアのジンファンデル頼んだ記憶…

ボトル写真撮らせてもらったら、記憶と味とが一致してくかね…

 

デザートは2種類〜

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 ▲ポットアップルパイ

 

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▲イチゴのチーズケーキ

 

あったかいアップルパイっていいよね(涙)

 

で、食事は以上!

3杯飲んで、このくらい食べて、1人7000円ぐらいだったかな。

まぁ、となると、コスパが良い訳ではないけれど、お店の雰囲気、食事、ワイン、場所…とピタッとハマってる感じがする。それはきっと良いお店だ。

食事をするのって時間も一緒に買うもんだと思うので、そういう意味でもやっぱり希望に叶った良い時間を過ごせました。

また行こー。

 

神泉、普段あまり行かないけれど、もちろんコクーンからも歩けるし、コクーンから歩いて行けるって大事だし(2回)、お店がある場所、凄く飲食店に活気がある通りで、開拓しがいがありそうだった。たのしそー、おいしそー!

 

積極的に良い芝居と美味しいご飯はセットにしていく。

劇場の近くを開拓していく。

 

ごちそうさまでしたー!

 

神泉 遠藤利三郎商店
03-6455-3460
東京都渋谷区神泉町11-9 ワインアパートメント 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13163389/

毒おんな 2回目@ザ・スズナリ

あぁ、面白い芝居だなぁ。

しみじみ思う。

 

コイズミファンではあるのだけれど、それにも増して演劇が好き。

小泉今日子と演劇どちらを選ぶ?

って二択を迫られたら迷うことなく演劇を選びますけど、でもキョンキョン大好きっす。

キョンさんを見ていると、「筋を通し切りたい」というような自分の中のヤンキーの血が騒ぐっす。

憧れられる、1mmでもあの潔い心根に近付きたいと思える人。

 

あ、で、こんな感じで小泉さんのこと好きだけど、その好きさをちゃんと超えて、芝居が面白いということが、演劇ファンとして、とてもとてもうれしいことだと思ったんだ、というのが2回目を観た感想。

 

ヅカファンでもあるので、OGを追いかけていると、なかなかどうして正直残念な、隙だらけのストレートプレイに出会うことも少なくない。

心の中の口が(心の中ってことにしといて)悪いので、客席にいながら、

「こんなクソみたいな芝居作りやがって。」

と、中堂系化してる時もある。

大抵演者ではなく脚本がまず悪い。そして大抵脚本の穴に気が付かない演出も悪い。

こうして好きな役者を人質に取られたような気持ちにさせられた時、私の中の中堂系がナチュラルに姿をあらわす。

 

『毒おんな』、当たり前ですが、そういうところが、ない、ですよね。

好きがちゃんと芝居と混じって、芝居の魅力として昇華してる。

そんな当たり前が、当たり前としてあることが、うれしい。

 

初日を観て、小泉さん演じるカエデの流れはこう…っていうのは分かっているので、周りの芝居を見る余裕が増えた。

ラッパ屋の福本伸一さん、モダンスイマーズの津村知与支さん(ノリヨシさん!読めないよね!)井上カオリさん、岡村多加江さん…出番の多さに惹かれる大きさも比例はしているかと思うけど、皆さんの芝居が光る。

 

特に福本さんと  岡村さんの夫婦が素敵。

ここが物語のもう一本の柱であり、支え。

一見朗らかに見える福本さんの役は、実際やりたくもない酪農業から逃れられず、父親との間に確執もあり、心に屈折したものを抱えている。

その妻を演じる岡村さんも、夫の仕事を支える肝っ玉母さんみたいに見えるけれど、今の生活に満足しているとは決して言えなさそう。

日常の中に潜む、どうしようもなくモヤモヤとした感情。

 

あーいるいる、こういう人!(笑)という、なぜか街の事情通兼情報屋みたいになっちゃう、井上さんの役の感じとかも、物語を動かすスパイス。

切れ味の良い芝居が笑いやテンポをつくる。

 

暗転の時、ロッジの柱にだけ照明を当てると、木が生えているように見えるんだけど、それだけでも北海道の孤立した街の雰囲気が伝わるので、これ良い照明!

 

一回ぐらい自由席最前で見よ、ってことで端っこのほうでちょこんと見させていただきましたが、小泉さん、髪をかきあげる、しなを作る…と仕草を的確に毒として芝居に浸透させていて、そりゃ同性でもドキッとするんだから、どんなじいさん、兄さんでも、あれをやられたら、50万!…はい。ってなるのもわかりますわ。

ただ、モエちゃんのことを「5、6回やるのにはちょうど良い女」と揶揄しておきながら、津村さんに払わせた金額が「300万」っていうのが、この人の哀しさをより浮かび上がらせるなと。

もう豪さんひどいっ。こういうとこいいなって思うっ。

 

私にとっての毒って何かなぁ?

芝居となんだかんだコーヒーかもしれない。

あー芝居観たい、あーコーヒー飲みたい、って日々ずっとなってるかも。

中毒っぽさもあるけど、摂取するとホッとします。 

 

 

DVD送料込み3400円で会場受付で予約してたので、申込みしておきました。

3400円でこの小泉今日子を映像で残しておけるなら安いもんだー。

5月頃発送の予定とな。

きっと通販もされるんじゃないかな?

 

1回目→http://garigaraseru.hatenablog.com/entry/2018/03/03/020937

はかりめ@銀座

高校時代の友人と。

5人。和の個室で穴子。銀座。

大人だ。こんな大人になるとは思わないまま年齢だけは大人になりました。

もうこのまま40、50、60代…と突っ走ったり、歩いたり、こけたり、疲れまくってしゃがんだりするのみ。

 

この人たちとは、ベタベタせず、付かず離れず、長く付き合っていけるんだろうなーと思えた、部室でヤマザキのパン食べてる時と、ある意味変わらない、いいご飯。いい夜。

 

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穴子のお刺身盛り合わせ

湯引きとか美味しい。上品に淡白で、食感も楽しめる。ちょっとコリッとしたり。何はともあれ、穴子のお刺身って珍しいよね。

 

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▲はかりめ寿司

古代米かなんかを使ったお寿司。ご飯はお赤飯みたいにピンクみがかってるけど、酢飯です。

 

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穴子の一本天ぷら

これは頼むでしょ。

これは美味しいでしょ。

っていうやつだから。

 

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▲和牛のステーキ

穴子は美味しいです。

でもお肉も美味しいです。

 

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▲日本酒挟みつつ

 

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穴子そぼろ飯

あーおいし!

写真見たらわかるっしょ!

 

そのほか、サラダだったり、チーズだったりをつまみつつ、友だちが頼んだ、茶碗蒸しが崩れつつお吸い物になってるヤツもホッとする味で美味しかったな。

 

店内、たぶん、カウンター以外は個室なのではないかな?掘りごたつタイプの。

穴子に特化しているというキャッチーさ、立地、雰囲気…接待とかにも使い易そう。

接客もみんな感じがよくて、周りを気にせずのんびり食事を楽しめます。

 

ごちそうさまでした!またー!

 

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