Garigaraseru

◎お芝居と食べ物のきろく◎

ダイタリア@新代田

きちんとお客さんを選んでいるお店!

私は潔くて良いなと思う。

食事とお酒、ことさらにワインをたっぷり楽しむ気持ちで行くのがいい。

 

私が気にしていたお店なのだけれど、当日急に誘ったくせに電話がかけられない状態だった私に代わり、友人が快く予約の電話をしてくれた。

その際に「必ずお酒の注文を頂いておりますが、よろしいですか?」というような確認をされたそうな。

強くないけれど私は飲むし、友人も飲みたいクチなので問題なく「大丈夫です。」と答えて無事予約。

 

お店の場所は新代田。

下北沢から歩いて行けなくもない距離だけれど、駅の周り思っていた以上に何もなかった!

大きな道路がすっと一本、その道沿いにお店。

中はカウンター席とテーブル席が数席で、広いお店ではない。

 

さーて、何飲もっかな。

暑くて喉乾いてるので「「ビールで!」」と二人揃ってビールで乾杯。

よし、で、お料理、何を頼むかだ。わくわく。f:id:accomplice6186:20210812214533j:plain

▲全部食べたい

 

しばらくメニューとにらめっこしていたら(笑)、シェフが、

「2名なら大体アンティパストから1、2品、プリモピアットから1品、セコンドから1品……」みたいにカウンター越しに説明してくださった。

最近食べたい欲望と胃の容量が比例しなくなっていることに、友人共々気がつき始めているので、ぎんなん気にしつつ、1品目は、

 

f:id:accomplice6186:20210812214553j:plain▲帆立貝と舞茸のグリリア たっぷりグラナチーズ

 

はい!優勝!

帆立の半生感だとか、舞茸の火の通り方だとか、たっくさんチーズをかけるだとか、家ではできない、躊躇う……でもシンプルなお料理、すごく好き。

 

f:id:accomplice6186:20210818220505j:plain▲前菜一品足すか迷ったけれど、結局帆立と一緒にパン食べたくてパン

 

パンも自家製っておっしゃってたはず!美味しかった!

この辺でもうビールは終わって、私は白ワイン飲んだはずなんだけれど、ワインの写真一個もない。でもおそらくスッキリするやつ頼んでいるはず。

グラスワインは壁の黒板から選ぶシステムでした。

 

f:id:accomplice6186:20210812214631j:plain▲からすみとルッコラのアリオ・オーリオ ペペロンチーニ

はぁ、これも美味しかったな。ルッコラって美味しいね。からすみってお酒進むね。

 

f:id:accomplice6186:20210812214654j:plainアンガス牛「ザブトン」のタリアータ サラダ仕立て

ベタなんだけれど、外食すると牛肉頼んでしまう。

そんなに頻繁に外食するわけではないから、仕方がないよ、どうしても牛…ってなるじぶんがいる。

でもこんなのやってきたら正解!って思う。マッシュルームも好きー。野菜もたくさん食べたい派。

 

で、ここいらで赤ワイン。

友人が頼んだメルロー主体のやつ、希少品だったみたいだ。高貴な味がした。

私はもはやまた、何を飲んだのかすっかり忘れてしまっている。

モンテプルチャーノとかかな。そんな気がするよ。

 

お腹はこの辺で限界!となりつつも、当たり前にデザートは別腹って言いたくて、2品頼んじゃった。

f:id:accomplice6186:20210812214714j:plain▲カンノーリ

思っていたより、生地パリパリ固め、クリーム甘め!初めて食べた!

 

f:id:accomplice6186:20210812214734j:plain▲ティラミス

 

お腹いっぱい〜!とか言いながら、詰め込む。

甘いもの、やっぱり幸せだー。

 

会計は二人で3〜4杯?あれ、友人5杯飲んだか?私、エスプレッソ飲んだか?ぐらいで2万円弱だったかな。

大人数で行ってボトルどん!と頼んだ方がコスパはきっと良いはず。

ごちそうさまでした!

たまにの外食が、本当に心にも沁みる……!

 

この日は、すごく早い時間から入店して、お客さんが増える前だったので、少し店員さんともお話できたのだけれど、予約の時点で「お酒を頼んで」とお願いして了解をもらっていても、実際来店したら飲まない人だった、とかも間々あるらしい。

そして、じゃあ頼めばいいんですよね?!と半ば逆ギレして頼んで、結局一口も飲まないとか……

「だったら他のお店に行けばいいと思うんですよね(苦笑)」

とはっきり言うお店。でも私もそれは同意。

料理とお酒を楽しんでもらうためのお店にしたい、という明確なビジョンがあって、そこにあったお客さんに来て欲しいと思うのは当然のことと思う。

そのために予約の際に、一声、余分に掛けている。

 

あとコロナの影響もあるのだろうけど、私たちが行った時はきっちり2時間制で営業されていたので、このお店の悪い口コミがあるとしたら、そのあたりで反りが合わなかったお客さんだろうなぁ。

2時間でメイン、デザートまで考えるなら食材の準備もあるし、早々にオーダー決めて、食べる方もペースを意識しないとうまくゴールまで辿り着かない。

「え?もうラストオーダー?ちょっとぐらい時間伸びてもいいでしょ?」とごねたら次のお客さん入れられないからね。

じゃあ、あなたたちは次、案内できたかもしれない2名様分以上に、何か利益を残してくれます?ってなると、そういうお客さんに限って、お酒飲まずにお水くださいと言い出すのが飲食店の常。(アルコールが飲めない・お水くださいが悪いわけではない)

 

と、お店の人側視点になってしまったけれど、結局はお店とお客さんとが波長を合わせて、一緒に楽しむのが一番なのだといつも思う。

そこは演劇とレストラン、すごくよく似ている。

極端な話、チラシに「エログロアングラです」って書いてあるのにチケット買って見に行って、こんな酷い内容だと思わなかった、と文句を言うようなものだから。

波長が合わない芝居をわざわざ見に行く必要はないからね。

 

レストランでも演劇でも、いいお客さんになるにはたくさんの経験が必要だなぁ。

いいお客さんになりたい。